メタタグの重要性はいま、どうなっているのだろう? ご存じのようにメタタグというのは、そのサイトがどのような内容のコンテンツを持っているのかを示すために記述されるタグのことである。たとえば地酒の直販サイトだったら、こんな風に書く。
<meta name="keywords" content="地酒,日本酒,直販">昔はこのメタタグを使い、検索エンジンはそのサイトがどのような内容のページであるのかを読み取っていたのである。だが1990年代半ば、悪質なSEO業者が跋扈し、SEOスパムと呼ばれるひどい手口が横行した。この中に「メタタグスパム」という手法があった。メタタグを大量のキーワードで埋め尽くすことで、検索エンジンの結果ランキング上位に入ろうとしたのである。これを嫌った検索エンジンの側がメタタグを無視するようになり、その後長く、メタタグの不遇時代が続く結果となった。
しかしそうした状況もかなり変わってきたようだ。e-marketing-newsの記事によると、Yahoo!の検索部門上級マネージャであるジョン・グリック(Jon Glick)氏は「メタタグはとても重要な要素だ」と述べたという。そしてメタタグの使い方について、以下のような項目を挙げている。
メタタグにキーワードをいっぱい盛り込んだり、あるいは何度も繰り返したりするようなことはやめた方がいいだろう。たぶんYahoo!のスパム排除チームは、そうしたメタタグを使ったページを検索結果からはじき出してしまうことになるだろう。
先ほどの記事のインタビューでは、質問者が「じゃあたとえば、『laptop computers, desktop computers, palm computers』みたいに書けばいいんですね」と聞いたのに対して、グリック氏がこう答えている。
「その通り。そんな風にキーワード同士をカンマで分ければいいんだよ。『laptop computers,』と書けばキーワードは『laptop computers』と認識されて、『laptop』と『computers』には分割されない『computers』というのはスパムワードと見なされているが、その書き方ならスパムと認識されずに済むということだ」
メタタグに対する考え方は今後も大きく変わってくる可能性がある。だが少なくともいま現在Yahoo!が説明している内容は、SEOが5年前からアドバイスし続けてきていることではあるね。