一歩一歩進んでいく
●Dulanceという検索エンジンのA面とB面

DulanceのWebサイトによれば、「Dulanceはショッピングにターゲットを絞った次世代の検索エンジンで、ショッピング比較の利便性と、一般的なWeb検索の幅広さを混合させています」という。

 DulanceのクローラーはGoogleやTeoma、Yahoo!、Amazonなどのメタ検索エンジンと言える存在で、ネット上にある商品のデータを収集している。これらの検索エンジン結果をフィルタリングして、商品販売サイトだけを表示しているわけだ。Dulanceの検索結果表示ページ(SERP)には、プロダクトレビューや雑誌の記事、意見、批評などのコンテンツはいっさい含まれない。

 「事前にショッピングサイトを調べたり、商品のカテゴリーを探し回ったりする必要はありません。産業用の商品だろうが家庭向けの商品だろうが、なんでも探してみてください。それがWebで販売されているものであれば、Dulanceは必ず見つけ出します」。これがDulanceの売り文句だ。

 【Side Two:広告ナシの検索エンジン】

 DulanceのAdFreeという検索エンジンは、リスティングやスポンサードリンクなどのネット広告をいっさいSERPに表示しないというものだ。ショッピングではなく、純粋に情報を求めているユーザー向けの検索エンジンと言える。

 Dulanceはダウンロードして使えるWebブラウザ用のボタンも提供している。このボタンで、AdFreeエンジンとショッピングエンジンを切り替えることができるというわけ。AdFreeボタンを押すと、SERPに商品のショッピングサイトが表示されなくなる。ショッピングボタンで今度は、北米のショッピングサイトを探し出す検索エンジンに切り替わる。残念ながら、日本のショッピングサイトはまだ対象外だ。

 このDulanceという会社は2002年にシリコンバレーに設立された。R&D部門はモスクワにあるという。


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