●「Google AdSense」という言葉から何を感じる?
Webサイトの内容に合った広告を配信するというGoogleのサービス「Google
AdSense」が、より小さなサイトのオーナーでもセルフサービス方式でサインアップできるようになった。今年初めにAdSenseがサービスインした当初は、最低20万の月間ページビューがあることが契約の条件になっていたが、その制限が取り払われたわけだ。
AdSenseは、広告を掲載するサイトの側がセルフサービス方式で申し込むことができ、承認されるとGoogleからHTMLのコードが提供される。サイト管理者はこのコードを自分のWebに埋め込むことで広告を表示させ、そのクリック率に応じて広告料金を受け取るシステムだ。広告を提供するクライアント企業は10万社に達しており、掲載するサイトのコンテンツに応じた内容の広告を表示させることができる。だから、「コンテンツターゲット型」といった名前が付けられている。
AdSenseでは、人間の編集者が広告掲載の申し込みがあったサイトを実際に見て、そのサイトがAdSenseのガイドラインに適合しているかどうかをチェックする。ガイドラインによれば、以下のような内容のサイトは受け入れられない。
注目すべきは、ポップアップを排除しようとしていること。Googleがこの不愉快で(しかもほとんど効果のない)ポップアップ広告と戦おうとしているのはすばらしい。
AdSenseは、アフィリエイトがさらに進化した形といえるかもしれない。なぜならGoogleのこの広告プログラムは、(1)自動的にそのサイトのテーマを認識・分類する、(2)そのサイトのコンテンツに合わせた内容の広告を提供する、というこれまでのアフィリエイトにはなかった新しい機能を持っているからだ。
ところで、AdSenseという言葉からは、複合的なさまざまな意味合いが感じ取れる。僕のような英語圏の人間にとっては、さまざまな意味を組み合わせた語呂合わせか言葉遊びのように受け取れる単語だ。
だからAdSenseという言葉を見ると、こんな風に感じるんだ。――テキストベースの広告(advertisement)を僕のサイトに加えて(add)、小銭(cents)を稼ぐことができる。そしてGoogleは、どの広告が僕のサイトに適合しているかを自動的に認知し(sense)、そしてそのシステムはとても知性的(sense)だ。
おわかりいただけたかな(Does this make sense)?
なおAdSenseは今のところ、英語以外では提供されていない。