●新しいGoogle Toolbarがblog業界を呑み込んでしまう?
GoogleがWebブラウザー用アドインソフト「Toolbar2.0」のβ版をリリースした。注目すべきなのは、ポップアップ広告を遮断する機能を搭載したことだ。このPop-up
blockerと名づけられた機能を一時的に停止したい場合は、CTRLキーを押しながらリンクをクリックすればいい。さらにブロックしたくないリンクは、パーソナライズされたwhite-listというデータベースに登録することができる。ここに登録しておけば、次からそのリンクのウインドウを開いても、勝手に閉じてしまうことはない。
ついで興味深いのは、フォームの自動入力機能だ。AutoFillという名称のこのオプションでは、ユーザーの名前と住所、電話番号、さらにはクレジットカード番号までハードディスク上にセキュアに保存しておくことができる。Googleの説明によると、この個人データは暗号化されてパスワードで保護されており、勝手にGoogleのサーバーに送信されることもないという。もしWebブラウザーを使っていて、画面のフォームが黄色になっていたら、このAutoFillが使えるというしるし。個人データを自動入力させて、時間を節約することができる。
僕はまだこの機能を試してはいないけれど、この機能を皆がどう感じるのかは興味深い。それから日本語バージョンがいつリリースされるのか、そっちも気になるところ。
新しいGoogle Toolbarの3番目の興味は、blogの投稿機能。Webページ上のテキストをハイライトして、BlogThisというToolbarのボタンをクリックすると、そのテキストの文字列とURLが自動的にblogに挿入される。もっとも、この機能はBlogger(Googleが今年2月に買収したPyra Labsが提供しているblogのサービスだね)でしか使えない。Radio UserLandやMovable Typeといったblogサービスのライバル企業は今回、かなり危機感を高めている。GoogleがこのBlogThis機能を普及させ、デファクトスタンダードにしてしまえば、これらのコンペティターたちがかなりのダメージを受けることになるのは必至だからだ。