今週のテーマは、「パワー」だ。商業的なパワー。検索エンジンの業界では次々に小さなベンチャー企業が生まれ、そして人々の検索エンジン利用が拡大するに従って、大きなパワーを持つようになっていった――そんなケースは枚挙にいとまがない。でももちろん、パワーは真空の中からは生まれてこない。いろんなアクションが起こされれば、それに対するリアクションももちろん生じてくる。
米Yahoo！が7月、広告型検索エンジン大手のOvertureを17億ドルで買収する計画を発表したのはご存じの通り。この買収プランが連邦政府の監督機関の審査を通過し、反トラスト法に抵触しないというお墨付きを得た。あとはOvetureの株主から了承を得ることさえできれば、買収を妨げるものはなくなる。同社は10月7日に株主総会を開き、買収計画の是非を問う投票を行なう予定だ。Yahoo!の見通しでは、買収は今年いっぱいまでに完了することになる。