一歩一歩進んでいく
●Looksmart、生存を賭けた苦闘

数週間前、マイクロソフトのポータルサービスであるMSNが、Looksmartとの契約を2004年1月で打ち切るというニュースがあった。打ち切られるのは、Looksmartの広告型検索サービスである「LookListings」だ。3万を超えるクライアントが登録しており、検索に広告モデルを持ち込んだ先駆的存在として知られていた。

 ところがこの夏、検索エンジン業界の再編の波を受けてMSNが検索結果ページのレイアウトの変更などを行ない、さらに独自の検索エンジン「MSNbot」の開発を開始するなど、マイクロソフトがこの業界への本格参入をうかがい始めた。そのあおりを受けてというか、荒波をもろにかぶったのがLooksmartというわけだ。

 Looksmartのビジネスのうち、MSNから得られた売り上げは65%にも及んでいた。契約解消でこの65%が消滅することになる。さらに今回、SprinksやInktomiからも契約を切られ、新たに6%の売り上げダウンが明確になってきた。たいへんな事態だ。

 数日前、Looksmartは従業員の半分――150人から200人を解雇すると発表した。同社の証券取引審議会への提出書類を見ると、2004年は赤字に転落する危険があるという意味のことが書いてある。かなりやばい状況だ。

 同社が今後、生き残れるかどうか。新たな提携先を見つけることと、新たな検索プロダクトを開発すること。生き残りは、その2点にかかっていると言えるだろうね。


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