一歩一歩進んでいく
●ルックスマート伝説再び

LookSmartで、オーストラリアの総括責任者を務めていたダミアン・スミス(Damian Smith)氏が、ジェイソン・ケラーマン(Jason Kellerman)氏のあとを継いで会長兼CEOに就任した。同社の役員会が交代するまでの、暫定CEOという位置づけだ。

 LookSmartの赤字が拡大し、経営危機に陥っているのは、前にもお伝えしたようにMSNとの契約が終了してしまったからだ。契約終了は1月15日で、LookSmartの今年の赤字幅は3,000万ドルに達する見通しだという。だがスミス暫定CEOは、同社が赤字を拡大していることについて、「昨年10月から開始したキーワード広告ビジネスを展開し、経費削減も進めることでMSNの埋め合わせは可能だ」と米紙でコメントしている。そして「もうこれ以上、大手との提携は探し求めない」とも言っている。MSNに振られて、たいへんな失恋を経験したことで、今後はいろんな相手と交際していくことによって、リスクを回避する方がベターだということに気づいたようだ。

 いずれにせよ、LookSmartは今後、自身を改革していくことによってしか生き残れない。どのように改革していき、どのようにPRしていくのか。そしてどのような経営者が現われるのか――同社をリアルタイムでWatchしていくことは、経営を勉強している学生にとっても格好の実地学習になりそうだ。


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